【給付金制度のある職業訓練とは】
※2016年7月11日更新版。
ハローワーク(職安)が窓口になっている職業訓練「求職者支援訓練」なら、日本語教師養成講座などを格安の費用で受講できます。「月収8万円以下」といった条件をクリアした場合には、月々10万円の給付金をもらいながら資格取得講座を受けることも可能です。
給付金「職業訓練受講給付金」をもらうための条件には、次のようなものがあります。
・本人収入が月8万円以下
・世帯全体の収入が月25万円(年300万円)以下
・世帯全体の金融資産が300万円以下
職業訓練給付金について、詳しくは当ブログの次の記事をご覧ください。
・【月々10万円】ハローワーク 職業訓練給付金の受給条件とは
求職者支援訓練は、離職中で、雇用保険に加入していない社会人向けの職業訓練になります。
職業訓練には、日本語講師養成講座以外の講習会もあります。訓練は、東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、大阪府など、全都道府県で実施されています。
【求職者支援制度の例】
この訓練は、ハローワークが直接行うのではなく、民間の一般企業や資格取得スクールに委託して実施する形式がとられていることが多いです。
調べてみますと、たとえば日本語教師ということですと、次のようなスクールが見受けられます。
■東京都の例
・想定する仕事
日本語教師
・訓練内容
日本語教育の実践につながる「言語一般」「言語と教育」「言語と心理」「言語と社会」「社会・文化・地域」に関する体系的な知識を学び、また、教壇に立つ訓練を通して日本語教師としての実践力及び技術を習得する。
・対象資格
日本語教師養成講座(420時間以上)修了
日本語教育能力検定試験
全養協日本語教師検定
・訓練期間及び訓練時間
平成28年5月19日~平成28年10月18日 (5か月)
10:20 ~ 15:50
・自己負担額
¥12,404
(交通費が別途発生する場合があります。)
・募集定員
15人
・訓練対象者の条件
日本語を母語とする方
・訓練実施施設
メロス言語学院
(学校法人香川学園)
・訓練実施施設の所在地
東京都豊島区東池袋
■千葉県の例
・想定する仕事
日本語教師、日本語教育関連の事務職・学生指導職・営業職
・訓練内容
早期就職希望の方を対象に、外国人に対する日本語教育の理論と技法を習得する。併せて、就職指導と就活書類の作成指導により、就活スキルを習得する。
・対象資格
日本語教育能力検定試験
・訓練期間及び訓練時間
平成28年4月13日~平成28年9月12日 (5か月)
9:00 ~ 15:15
・自己負担額
¥15,000
(交通費が別途発生する場合があります。)
・募集定員
15人
・訓練対象者の条件
日本語が母語で、パソコンで文字入力が出来る方
・訓練実施施設
明生情報ビジネス専門学校
(学校法人朝日学園)
・訓練実施施設の所在地
千葉県松戸市新松戸
■兵庫県の例
・訓練実施機関名 株式会社ビジョンクエスト
・訓練科名 日本語教師養成科
・訓練期間月数 5ヶ月
・訓練期間 平成27年3月16日 ~ 平成27年8月12日
・訓練時間帯 9:30 ~ 16:00 ※主な訓練時間帯
・募集定員 25人
・対象資格
日本語教師養成420時間修了証
日本語教育能力検定試験(任意受験)
全養協日本語教師検定(任意受験)
・訓練内容 日本語学校・専門学校・外国人受入団体・企業等で戦力となる人材の養成を目指すための知識・技能・技術を習得する。
・自己負担額 12,960円
*交通費が別途必要になる場合があります。
・訓練実施施設名 ビジョンクエスト神戸校
・実施施設所在地 兵庫県神戸市中央区多聞通
■福岡県の例
・訓練実施機関名 株式会社宮田義塾
・訓練科名 日本語教師養成科
・訓練期間月数 4ヶ月
・訓練期間 2012年4月16日 ~ 2012年8月12日
・訓練時間帯 9:30 ~ 16:10 ※主な訓練時間帯
・募集定員 20人
・対象資格
日本語教育能力検定試験 認定機関:社団法人 日本語教育学会 ※任意受験
・訓練内容 外国人に日本語を教えるために必要な日本語教育に関する知識を座学や教案作成を通じて身に付け、授業実習において実践的な日本語教師としての技能を習得し就職を目指す
・自己負担額 14,925円
・訓練実施施設名 西日本国際教育学院
・実施施設所在地 福岡県福岡市南区塩原
【募集情報の探し方】
次の公式HPで、求職者支援訓練の講座を検索できます。
(検索ページ)
・求職者支援訓練認定コース情報検索システム
http://nintei.jeed.or.jp/kyushokushien/search/
【窓口など】
申し込みや問い合わせの窓口は、ハローワークになります。
なお、日本語教師の訓練の数は、かなり少なめです。さらに、格安の受講費用ということで、競争倍率が高くなることがあります。面接などがあり、必ずしも希望者全員が受講できるとは限りません。
また、雑多な民間企業が資格取得講座を請け負っているため、中には中身の薄い授業をしているところもあります。
ですので、内容の充実した有料の資格取得学校や通信教育も選択肢に加えることをおすすめします。
日本語教師養成講座のスクールとしては、ヒューマンアカデミー(全国)や千駄ヶ谷日本語研究所(東京)、大阪文化国際学校(大阪)といった学校があります。ヒューマンアカデミーは大手ということでクラスが多く、振り替え授業ができるといった強みがあります。千駄ヶ谷日本語研究所は日本語能力検定試験対策も充実しています。また、大阪文化国際学校は実習授業に力を入れています。
通信講座ですと、キャリアカレッジジャパンなどが講座を開設しています。
【関連記事】
・【最新】ハローワーク 職業訓練校の種類と講習会情報
・【これで安心】職業訓練の志望動機の書き方と面接対策