【給付金制度のある職業訓練とは】
全国のハローワーク(職安)が窓口になっている職業訓練「求職者支援訓練」。この訓練制度を活用すると、授業自体は無料。テキスト代等のみの自己負担でパソコン教室などの資格取得支援講座を受講することができます。この訓練は、離職中で、雇用保険に加入していない社会人むけに行われています。
【受講条件】
具体的な受講条件は、次のとおりです。
・ハローワークに求職の申込みをしていること
・雇用保険被保険者や雇用保険受給者でないこと
・労働の意思と能力があること
・職業訓練などの支援を行う必要があるとハローワーク所長が認めたこと
「月収8万円以下」といった条件をクリアした場合には、月々10万円の給付金「職業訓練受講給付金」もらいながら訓練を受けることができます。
【職業訓練受講給付金】
職業訓練受講給付金をもらうためのおもな条件は、次のとおりです。
・本人収入が月8万円以下
・世帯全体の収入が月25万円(年300万円)以下
・世帯全体の金融資産が300万円以下
・現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
・求職者支援訓練の授業に出席している(やむを得ない理由でも、8割以上出席)
職業訓練給付金について、詳しくは当ブログの次の記事をご覧ください。
・【月々10万円】ハローワーク 職業訓練給付金の受給条件とは
【求職者支援制度の例】
この訓練は、ハローワークが直接行うのではなく、一般企業や資格取得スクールに委託して実施する形式がとられていることが多いです。対象資格の種類としては、マイクロソフトのものやP検などがあります。
たとえば、東京の場合ですと、次のようなセミナーが行われています。
■目黒区の例
・職業訓練校 株式会社アビバ
・訓練科名 ビジネスパソコン基礎科
・訓練期間月数 3ヶ月
・訓練期間 2013年6月7日 ~ 2013年9月6日
・訓練時間帯 10:30 ~ 17:00 ※主な訓練時間帯
・募集定員 14人
・対象資格(任意受験)
Microsoft Office Specialist Word2007(共通)
Microsoft Office Specialist Excel2007(共通)
・訓練内容 PCを使った文書処理、集計分析、プレゼンテーションスキルの習得と、表現力、人間関係スキル等、就職とその後の就業に必要な知識と技能を基礎から習得
・自己負担額 12,500円
・訓練実施施設名 PCライフパートナーアビバ自由が丘校
・実施施設所在地 東京都目黒区自由が丘
■新宿区の例
・職業訓練校 株式会社シグマスタッフ
・訓練科名 事務パソコン基礎科
・訓練期間月数 3ヶ月
・訓練期間 2013年6月7日 ~ 2013年9月6日
・訓練時間帯 9:40 ~ 16:30 ※主な訓練時間帯
・募集定員 14人
・対象資格(任意受験)
マイクロソフトオフィススペシャリストWord2010
マイクロソフトオフィススペシャリストExcel2010
・訓練内容 職業能力基礎講習、安全衛生、OS基礎、ビジネス文書作成基礎、表計算データ処理基礎、OS基本操作実習、ビジネス文書作成実習、表計算データ処理実習、プレゼンテーション実習、データベース入門実習、講話
・自己負担額 10,500円
・訓練実施施設名 株式会社シグマスタッフ新宿
・実施施設所在地 東京都新宿区西新宿
■豊島区の例
・職業訓練校 株式会社日建学院
・訓練科名 パソコンスキル基礎科
・訓練期間月数 3ヶ月
・訓練期間 2013年6月7日 ~ 2013年9月6日
・訓練時間帯 9:00 ~ 14:30 ※主な訓練時間帯
・募集定員 30人
・対象資格(任意受験)
P検3級
・訓練内容 1人1台のパソコンを使い、パソコン操作の基礎及び文書の作成ソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトの活用方法等の訓練を行う
・自己負担額 12,000円
・訓練実施施設名 日建学院キャリアアップセンター池袋
・実施施設所在地 東京都豊島区東池袋
【募集情報の探し方】
次の公式HPで、最新の講座を検索できます。
(検索ページ)
・求職者支援訓練認定コース情報検索システム
http://nintei.jeed.or.jp/kyushokushien/search/
【口コミ・評判など】
訓練の口コミ・評判や、制度について調べるには、Yahoo!知恵袋が便利です。
・Yahoo!知恵袋:「求職者支援訓練」の検索結果
http://chiebukuro.search.yahoo.co.jp/search?p=%E6%B1%82%E8%81%B7%E8%80%85%E6%94%AF%E6%8F%B4%E8%A8%93%E7%B7%B4&flg=3&class=1&ei=UTF-8&fr=common-navi
ただ、Yahoo!知恵袋は、ときどき専門外の人が回答していることがあるため、正確なところはハローワークなどに問い合わせるのがいいです。
【窓口など】
申し込みや問い合わせの窓口は、ご自分の住所を管轄するハローワークになります。求職者支援訓練以外にも、さまざまな格安資格取得講座が実施されています。
なお、職業訓練は、破格の費用ということで、競争倍率が高くなることがあります。面接などがあり、必ずしも希望者全員が受講できるとは限りません。
また、雑多な民間企業が資格取得講座を請け負っているため、中には中身の薄い授業をしているところもあります。ですので、内容の充実した有料の資格取得学校も選択肢に加えることをおすすめします。
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