おすすめの医療事務資格講座の種類とは
*2015年10月22日更新版。
職業訓練の医療事務講座は各種あり、どの資格講座を選んだらいいのか迷っている方もいるかと思います。そこで今回の記事では、「おすすめの医療事務資格講座」についてまとめておきたいと思います。
ハローワーク(職安)を窓口とした公的機関の職業訓練であれば、授業料は無料。自己負担はテキスト代等のみという格安の受講費用。おもに離職中の社会人を対象として行われています。
窓口はハローワークですが、実際の授業を実施するのは民間の資格学校であることが多いです。
医療事務の人気の資格は?
人気のある医療事務の資格には、たとえば次のようなものがあります。
・医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
・医療事務管理士技能認定試験
・診療報酬請求事務能力認定試験
いずれの資格も医科と歯科に分かれており、受験資格はとくにありません。
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
2012年7月から2013年3月にかけての合格率などのデータは次のとおり。
・受験者数:3630人
・合格者数:2067人
・合格率 :57・0%
難易度は低めと思われます。
メディカルクラークを対象とした訓練は、ニチイ学館などが実施しています。ニチイは介護・医療事務系の資格学校の最大手の一つと言われています。
(公式ページ)
・一般財団法人 日本医療教育財団:医療事務技能審査試験(メディカル クラーク)試験概要
医療事務管理士技能認定試験
公式HPによれば、合格率は医科:4割~6割、歯科:6割~9割くらいで難易度はやさしめ。
職業訓練の医療事務管理士の講座は、ソラストなど開講しています。ソラストの講座も、ニチイ同様よく知られています。
(公式ページ)
・JSMA技能認定振興協会:医療事務管理士技能認定試験
診療報酬請求事務能力認定試験
診療報酬請求事務能力認定試験は、難易度ちょっと高め。そのため、実際に仕事に就いてから取得をめざす人も少なくありません。
合格率は、過去平均で29・7%(医科29・5%、歯科38・5%)。
(2015年10月現在)
訓練で診療報酬請求事務能力認定試験対策講座を実施している学校としては、ソラストやヒューマンアカデミーなどがあります。
(公式ページ)
・診療報酬請求事務能力認定試験案内 日本医療保険事務協会
調剤薬局事務も人気
調剤薬局事務は「調剤報酬請求事務(レセプト作成)」を中心に、事務作業全般を行います。学習範囲は医療事務の一部。なので、範囲がせまく難易度は低め。勉強に取り組みやすくなっています。
ニチイなら「調剤報酬請求事務技能認定」、ソラストなら「調剤事務管理士技能認定試験」などの資格を対象としています。
(調剤報酬請求事務技能認定の公式ページ)
・一般財団法人 日本医療教育財団:調剤報酬請求事務技能認定
(調剤事務管理士の公式ページ)
・JSMA技能認定振興協会:調剤事務管理士技能認定試験
医療事務の転職は「実務経験」重視?
医療事務や調剤薬局事務の転職では実務経験が重視される傾向があります。ただ、実際に求人サイトで調べてみますと、応募要件として「医療事務資格保有者」となっているものも見受けられます。
このようなことを踏まえると、最初に取る資格は、比較的よく知られている資格であれば、いずれを選んでもよいと思います。
実務経験重視ということなので、資格取得で基本的な知識を身に付けたら、最初はアルバイトやパート、派遣などで、しっかり実務経験を蓄積。その後、段階的に待遇のよい仕事にステップアップしていくのも一手です。
パソコン操作も同時に習得
現場では、パソコンを使って仕事をする機会が多い傾向があります。ですので、パソコン操作についても学べる講座を選ぶとよりよいです。
求職者支援訓練と公共職業訓練
職業訓練校は、大きく2種類。公共職業訓練と求職者支援訓練があります。ともに、授業料無料の場合は、主として離職した社会人が対象。
求職者支援訓練の対象は、離職中の社会人で、雇用保険に加入していない人。具体的には、転職活動中の社会人(雇用保険に入っていない場合)や、主婦、フリーター(勤務時間が短い場合)、無職の人などが当てはまります。
職業訓練受講給付金
求職者支援訓練の場合、「月収が8万円以下」などの審査条件に合えば、月々10万円の職業訓練受講給付金をもらいながら訓練を受けることもできます。
職業訓練受講給付金については、当ブログの次の記事をご覧ください。
・【月々10万円】ハローワーク 職業訓練給付金の受給条件とは
公共職業訓練の場合は、訓練期間中、失業保険延長給付の制度があります。
最新の訓練の探し方
公共職業訓練は、厚生労働省のHPの中にリンク集があります。
(公共職業訓練 検索ページ)
・厚労省のHP:公共職業訓練
東京都の場合は、次のページで公共職業訓練を探すことができます。
(東京都の公共職業訓練)
・TOKYOはたらくネット
求職者支援訓練は、次のHPなどで調べます。
(求職者支援訓練 検索ページ)
・求職者支援訓練認定コース情報検索システム
職業訓練 公式ページ
職業訓練の公式ページは以下になります。
(職業訓練 公式ページ)
・職業訓練(就職に向けてスキルを身につけたい方へ)
競争倍率
東京都の公共職業訓練のページには、過去に実施した民間委託訓練の競争倍率が掲載されています。
東京都の2015年1月入学の公共職業訓練の場合、医療事務関連講座の倍率は 1・60倍~2・33倍。受講費用が安いため、競争倍率が高くなる傾向があります。
職業訓練の競争倍率については、当ブログの以下の記事をご覧ください。
・職業訓練の倍率ってどのくらいなの?
窓口
職業訓練の窓口はハローワーク。わからないことは、ハローワークに直接聞くのが手っ取り早くて正確です。
(ハローワークの連絡先と場所)
・厚生労働省HP:全国ハローワークの所在地と電話番号
有料の講座も一緒に検討
職業訓練は、格安の受講料ということで、競争倍率が高くなることがあります。面接などがあり、必ずしも希望者全員が受講できるとは限りません。ですので、有料の資格取得学校や通信講座も一緒に調べておくことをおすすめします。
医療事務関連の資格学校としては、ニチイ学館や日本医療事務協会、ヒューマンアカデミーなどがよく知られています。通信講座ですと、ユーキャンやソラストなどが有名です。
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